風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

想像で描く馬

一度休むと絵が描けなくなります。明日にしようと思い、次の日になればまた明日、と。こんなテイタラクな自分は本当に絵を描くのが好きなのかどうか?本当は絵を描くことそのものより、絵を描く自分を誇示したいだけなのかもしれない。 描かないことがストレ…

モノクロ透明水彩

水彩画を知らなかった頃の、通信教育での練習作です。見本があり、説明に添って描くだけの簡単なもの。サイズはB5くらい。 この絵はブログを始めて間もない頃、一度掲載するも、こんなのではダメかなと思い、下書きに戻していました。日が経ち、比べてみて、…

自己流

パート仕事のない日、昼間は日当たりの良い部屋で2時間ほど絵を描き、合間に小豆を煮て、ぜんざいにして食べる。巷はクリスマス。一昨日は、2ヶ月間休んでいた太極拳クラスに行き、鈍った身体を久々に動かしたら、心配だった足は何ともなく、ゆっくり動き…

茶色

グレー、緑に続いて茶色の混色 習作 <25×34> 紙:kfsスケッチブック 以前はイエローオーカー、ローシエナ、バーントアンバーといった茶系の絵の具が必需でした。この度、パレットを変えてから、茶系は一本もありません。赤・黄を混ぜて、それに緑を足…

グレーと緑をまとめるグレージング

鐘楼を描く お寺にある釣鐘のことを、私は屋根のある構造物を含めて「鐘つき堂」と呼んでいました。正しくは「梵鐘」ぼんしょうですね。※ 鐘つき堂=鐘楼、釣鐘=梵鐘 習作① <24×30> kfsスケッチブック細かい描写は抜きにして、グレーと緑を色の塊とし…

今年〜来年にかけてグランマ・モーゼス展が開催されていますね。展覧会に足を運ぶには遠くて、画集でしか観られず残念です。モーゼスの絵は、気取りがなくて爽やかで、見ていて楽しくなります。緑と白の色使いが美しく、特に緑のバリエーションの豊富なこと…

冬来る

混色によるグレー作りを続けています。この色が似合う季節になり、一年がまた滑り落ちるように過ぎていったかと、焦りにも似た後悔が胸をよぎる anziana です。(anziana=高齢者。年寄りと書くには抵抗があるので)こんな時は、自分にこう言い聞かせる。Dov…

箒とはりみとハタキ

物入れに仕舞ってある掃除道具をアートな目線で眺める。 ミニマリストでもないし、断捨離もしない、けれど我が家はモノが少ないです。ここ十年来は旧態然の暮らしで、家電も家具も、使用に耐えられれば、古いものを買い替えることがない上、欲しいと思っても…

ねずみ色

水彩絵具の混色で、もっとも多種多様に作られるのが、グレー・灰色ではないでしょうか。呼び名がグレー、灰色、ねずみ色とありますが、どれも同じと考えて良いと思います。日本語では、この色のわずかな違いを様々に表現していますね。殊にねずみには多くの…

単純なパレット

11月に入って、スケッチや作品としての絵は描いていませんが、むしろそれより大切な、水彩絵具の色と混色について考えています。今まで、木々を描くと、緑が汚いことに気付いていたし、暗い影を描くときに濁った感じになるのが気になっていました。遅かれ…

空を見て過ごす日

老体には打撃だったけど 、足を捻挫したことで家時間が増え、暮らし周りの気になっていた諸々を考え直すには良い機会になりました。 太極拳は今月いっぱい休み、スケッチ会は当分の間見合わせることにし、無理な動きは避け、心身ケア重点生活にシフトです。 …

薔薇にお詫びを

自分の身から出た錆 西日本は晴天続き、ベストシーズン真っ只中です。恵まれた外出日和りというのに、何の予定もなく家でゴソゴソしています。少しの段差に引っ掛かり、足を捻挫してしまったからどこか行きたくても行けません。 怪我したり災難に会うと、後…

今できること

何を描いても思うようにはいかず足踏みしています。上手に描こうとは思わないまでも、自分の思いが現せたらと紙に向かうのですが、たいていは思い通りにいかずヤケクソで終わってしまう。実力以上のものを求めても仕方ない。今できることをやるしかありませ…

神社秋景

吉備津神社10月中旬、晴天。現地では鉛筆スケッチのみ、後は家で描く。 ①遠方から <F6> ホワイトワトソン紙 ②境内 <F6> ホワイトワトソン紙 (途中止め) 再開されたスケッチ会の10月例会は吉備津神社でした。神社仏閣を描くのは、どうにも気乗りが…

用水路

ありふれた道端の黄葉 <F4> ホワイトワトソン紙 10月7日、市の広報誌で募集のあった「地元の風景を描く」という大学連携講座に参加。講師は市内にある大学の准教授?と思われる中国人女性でした。机上の講義が終わって外に描きに出たら、西に傾きかけた…

りんご

”きおう” 少し日焼けしていても初々しい <24×18> 紙:ランプライト 失敗した紙の裏面を使用。輪郭がないようで主題はハッキリと際立つ、そんな絵が描きたい。これはその練習だったが、始めて20分程で行き詰まる。 どうしようもない時はしばらく時間…

紙上のひとさら

秋、何処かへ行きたい。体力のあるうちに、なるべく遠い所から旅行しようと計画したのは50代の頃。国内旅行も憚られる現在の状況で、図らずもそれは正解になったようです。再び海外旅行が出来るかどうかも怪しくなってきた今日この頃、昔食べたイタリアの…

富有柿 紙:ウオーターフォード<SM>絵具:ホルベイン所要時間:50分 山の果樹畑へ行った。栗を描くつもりで行ったら、ほとんど収穫済みで、落ちている栗はイガが茶色に干からびていた。代わりに柿を一枝折って持ち帰り、描く。 紙が良いのと、馴染み深…

川と彼岸花

秋分の日の朝、晴れた空を見て急遽、絵を描きに行こうと思い立ちました。 片道約60km、車で約1時間30分、辿り着いたのは矢掛町の集落。山あいを流れる川と満開の彼岸花は、ちょっと感動ものでした。さあ、この景色を描こうぞ! と、道具を取り出してい…

蔦を描くには

樹木の描写は難しく、立木一本を描くにも難儀するのに、壁一面の蔦となるとさらに難易度は上がる。 蔦壁がレトロな喫茶店 紙:モンバルキャンソン・F3 絵具:ホルベイン エル・グレコ、大正末期の建物です。小雨が降ったり止んだりで、窓から橙色の灯が透け…

時々、クロッキー

昨夜はまた雨が降りました。天候不順で戸外スケッチには出かけにくく、もっぱら室内でデッサンやペン画を試みています。そしてクロッキーも時々、忘れた頃にしています。 人物 ⑴ 2B鉛筆、約15分 人物クロッキーはモデルがいなければなかなか描く機会があ…

雨あがり

通りを一つ入って、こんな家並みに出会うと嬉しくなる。 <22×28>紙:メーカ不明のスケッチブック所用時間:3時間 色は1〜2回しか重ねていない。まだ描き始めの段階かもしれないが、雰囲気は出たので終わりにした。 絵の完成時を見極めるのは難しく…

晴れた日

空と屋根は補色対比 見かけは商業施設なのに、窓は殆ど閉まって人の気配のない一区画。南欧なら、さしずめシエスタ中といったところでしょうか。 <24×33> ホワイトワトソン紙 今回も暑いからと、現場で撮った写真をもとに描いた。けれど、その写真が問…

百日草

「晩夏と初秋の色鮮やかさの真髄は何といっても百日草です!」 愛読書ヘルマン・ヘッセの”庭仕事の愉しみ”より抜粋。 ヘッセはとりわけこの花に深い愛情を抱いていたようで、咲き初めから枯れてゆくまでの過程を実に注意深く観察し、殊にその色調の変化を芸…

建物ウオッチングとペン画

建物ウオッチング 外を歩く時にはいつも、建物や店舗の入り口・アプローチ・植え込みなど、つい絵になりそうな場所はないかと探します。最近は地方の町にもオシャレな建築物が増えてきました。世代交代なのかコロナが関係しているのか店舗の入れ替わりも多い…

和庭にて⑵

四角い池を描く <ホワイトワトソン紙・F4> 前回と同じ庭にある水場です。この池にはカメがたくさんいて池から這い上がったり飛び込んだり、盛んに動いていました。水面の映り込みをどのように描けばよいかわからず自分流でぼかし、思いつく技法?(たいし…

和庭にて

アーチ状に枝を伸ばした百日紅 午前の明るい光が射す庭を描く。 紙:メーカー不明(kfsと表記ある)のスケッチブック できれば着彩までしたかったが、意外に人の往来があって長居はできず、写真を撮って家で新たに描いた。赤い屋根の彩度を落としたい、手前…

カンナ

晩夏を彩る黄色 <34×25cm> ホワイトワトソン紙・ホルベイン水彩絵具 子供の頃、毎年夏になると家の側の畑や学校の行き帰りに見かけた花。ほとんどが黄色でした。花びらは湿ったビロードっぽい感触だったように思います。つぼみの細長い部分が鶏の手羽…

ゼラニウム

几帳面な絵2点 濃いピンクが鮮やかなゼラニウム <34×25cm> ホワイトワトソン紙・ホルベイン絵具 ボタニカルアートのようで、内心はしっくり来ないです。それでも、描いたものは良し悪し考えず、なるべく残そうと思うようになりました。 3月頃に描い…

自分を励ます言葉

Dai , forza ! (ダーイ,フォルツァ) これはイタリア語で、相手を励ます言葉。我々が「さあ、がんばって!」と声をかけるのと同じ意味合いです。 日本語のファイト!だと強制的なニュアンスがないでもなく、受ける側には負荷になったりしますが、この Dai,…