百日草
「晩夏と初秋の色鮮やかさの真髄は何といっても百日草です!」
愛読書ヘルマン・ヘッセの”庭仕事の愉しみ”より抜粋。
ヘッセはとりわけこの花に深い愛情を抱いていたようで、咲き初めから枯れてゆくまでの過程を実に注意深く観察し、殊にその色調の変化を芸術家の目を持って称えています。
日本ではいたって庶民的な花。私も以前はお供えの花、くらいに思っていました。
が、このヘッセの百日草談に触れてからというもの、すっかり感化され、見る目がまるで変わってきました。
今春は体調が悪く庭のことは何も出来なかったけれど、来年は百日草を花壇いっぱいに植えようと思います。
( 毎年同じことを考えているのに、ついぞ実行されていない。)
一重咲きの百日草 <16×23cm>
紙:ウオーターフォード