風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

単純なパレット

11月に入って、スケッチや作品としての絵は描いていませんが、むしろそれより大切な、水彩絵具の色と混色について考えています。今まで、木々を描くと、緑が汚いことに気付いていたし、暗い影を描くときに濁った感じになるのが気になっていました。
遅かれ早かれこれらの疑問に向き合わなければ、同じことの繰り返しでしょう。

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今後のために、いままで省いてきてしまった色の基本を、今一度、学び直そうと思います。

パレットに必要な色を絞り込む

まず顔料の成分を知らなくては、のところから。
顔料の性質や配合は、絵の具のパッケージから、あるいは技法書を頼りに確かめます。正確に覚えようとしても、これがなかなか頭に入りません。大まかに理解し、後は実際に使って覚えることにします。

実際に取りかかったのは、自分が使うべき色を選別し、その色で構成する”自分のパレット”作りです。これなら楽しい作業で、苦もなく進められるから。

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3原色から純粋な色を主体に、最低限の本数にすると、
赤4・青3・黄2・オレンジ1・緑2の、計12色という結果になりました。
これにもう1色、赤系を加える予定です。その1本をすぐにでも入手して、パレットを完成させたいけれど、チューブ絵の具1本だけを通販で買うと、送料の方が高くついてしまうので、次の買い物の時まで待たなければなりません。

さて、これら12色に置き換わったパレットはなんともスッキリ。
この赤・青・黄の3原色を混ぜて、緑、茶、紫そしてグレーや黒色まで作るのです。
今まで24色以上を並べていたのは、何だったのか?
見境もなく買ったペインズグレー、サップグリーン、プルシアンブルー他たくさんのチューブはいつ出番があるのやら、勿体無いことになりました。

一見、単純なパレットですが、混色はその配分比や組み合わせで幾通りもあり、自分の欲しい色を思いどおりに作れるようになるには、相当の経験が要りそうです。
これは先が長いけど楽しみだぞー。

先だって買ったスケッチブックstillman & birn 。
勿体なくも、こわごわ使っています。厚みのあるホワイトの細目で、滲みができ易いですがなかなか良いです。

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当分はこんなことを続けますが、すべて習得するまで描けないというものでもなく、並行して作品も描きたいと思っています。

冬の夕空 

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15分間のスケッチ(2020年12月)

まったくのメモ描き。なのに捨てられない。