風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

今年〜来年にかけてグランマ・モーゼス展が開催されていますね。
展覧会に足を運ぶには遠くて、画集でしか観られず残念です。
モーゼスの絵は、気取りがなくて爽やかで、見ていて楽しくなります。緑と白の色使いが美しく、特に緑のバリエーションの豊富なこと!
本人も好きな色を聞かれたとき、自分のエプロンの端を手に取って、そこにある緑をあげていたそうです。

本来、美しい自然の色であるはずのこの色は、私には少々、厄介な色でもあります。私が描くと大抵は、厚ぼったく淀んだ暗い緑か、蛍光がかった明るい緑か、もしくは生気のない中間の緑になってしまう。

難しいけれど風景を描くために無くてはならない大切な色。この緑を攻略できないものかと、地味に混色練習を繰り返しています。

習作① <23×22> kfsスケッチブック

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手元にある昔の画像(モンサンミッシェルに向かう途中、バスの車窓から見たロワール地方の草原)をもとに描いています。訪れたのが5月で、水量の多い川と、緑豊かな大地を見たとき、やはりフランスは農業国なんだなと改めて思ったものでした。

実景は濃い緑でも、練習のため赤や黄を混ぜて様々な緑で描く。
が、やっぱり冴えないーーぜんぜん様々じゃないーートホホ。

習作② <25×34> ホワイトワトソン紙

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やり直しました。

ーーー。

いつも思うのだけれど、雑でも1枚目の方が好ましいのは、どう云う訳か?
やり直すことの意味がないでは無いか。
それでも、作業した分だけ経験値は上がるだろうから、無駄では無い、と思いたいです。