風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

欲しい絵の具が買えない

一年余り絵を描いていない間にインフレが進み、急速に身の回りのものの価格が跳ね上がったのは切実に感じていましたが、それは画材にかんしても例外なく影響していました。 私が使用している絵の具は主にW&N社のものです。その中で、オーレオリンは一番に筆…

風立つ日、廃駅にて

水彩画を再開しました。やっと、です。 一年も休んでしまったため、手際は悪くいさぎよく色を置くこともできないけれど、また少しづつ描いていければと思っています。 廃駅のホーム <F4 ラングトン紙> 旧軽便鉄道の駅跡地でスケッチし、着彩は家で。水彩…

近況

久々に更新します。今日は年度末の週末ですね。仕事をしていた頃はこの日が大きな区切りであり、公私ともに新旧入れ替わりの中で、多忙を極めていたことを思い出します。 今も昔も、私にとって春は、”花粉症”に悩まされる季節でもあります。外出はなるべく控…

絵の探し物

以前、雑誌で目にして心強く惹かれた油彩画があります。 またいつか ゆっくり見る機会が来るだろうと、タイトルと作者名だけは忘れぬよう頭の中に置いていました。 ⇩ ⇩ ⇩ タイトル 「サン・マメス六月の朝」作者 アルフレッド・シスレー タイトルも作者名も…

ポチ袋

このブログを見てくださる数少ない皆様、いつもありがとうございます。 静かに平穏に隠居生活を送るのを理想?!としていた私ですが、思いがけぬピンチの到来で、心身健やかならぬ日々を、如何ともし難く過ごしています。 絵はまったく描けていません。いつ…

鉛筆デッサン/軍手

<画用紙に鉛筆> (昔描いたもの) この頃、絵を描くのが楽しくなくなってきました。「思うようにできない」の繰り返しで、気力が削がれてしまう。 インタヴァルを取る 先週、1年ぶりに息子家族のところへ行き、孫たちの一段と成長した姿を見て、驚き、喜…

ポツンと灯り

野崎浜灯明台 <22×27 ラングトン紙> 昭和40年代頃までは稼働していた塩田の名残りで、今は湾の隅に忘れられたように立っている灯明台。向かいのフィットネスクラブの窓からは、煌々とした光が溢れていた。夕暮れの中で鉛筆描き、続きは想像で着彩し…

スケッチこぼれ話

一昨日、スケッチ会に参加した。成果はこの小品ひとつ。 溜川・旧水門あたり <12×17> マルマンスケッチブック 9:30〜12:30の3時間半の予定で、 上手くいけば F 4サイズ が完成したかもしれない。が、ラフスケッチを描いた後、 大きいスケッ…

浜辺

秋の曇り日、一人スケッチに行く 1ヶ月以上も水彩画を描いていない。パレットにしぼった絵の具は乾いて固まり、机にはうっすら埃が。次第にこれが違和感なくなり始めていたところ、昨日は急に涼しくなり、陽射しも緩そうなので、久々にフラっと絵を描きに出…

あきらめる

今年の夏は予期しなかった病気が、胃腸や眼や頭といったところに表面化してきて、体調面ではサイアクでした。 暑い季節の間中、これらの不調からなんとか脱したいとそれぞれの病院に通い、悪習慣をあらため、友人から情報を得ては試したり。痛みや変化に必要…

エスキース/2022年8月③

昨日、人物のエスキース3枚目を描いた。区切りとして、ミュージシャン3人のエスキースは8月中に終わらせたいという自分なりの決め事があって、それはどうにか果たせた。やっつけ仕事になったかもしれないけれど、絵はいつもどれも不完全だし、反省の山。…

エスキース/2022年8月②

峠を越えたものの、日中の直射はまだまだ厳しい。眼のケアため、窓際を遮光遮熱のカーテンに変え、ブラインドをおろし、薄暗い中で絵を描く。これでは色の判別がなってないと思いつつ。 ストリートミュージシャン② <27×22 モンバルキャンソン紙> 前回…

エスキース/2022年8月

早く夏が終わってくれないかなーと待ち続けたこの2ヶ月。クマゼミにかわってツクツクボウシの鳴き声を耳にし、またトンボの小連帯が空を横切って行ったりするのを見かけ、やっと秋が来たかと安堵する。 描きたいものも思いつかず、昔のアルバムからエスキー…

トスカーナ風景

<25×34 ランプライト紙> 季節は5月、イタリアはフィレンツェ。街を流れるアルノ川の左岸に、メディチ家ゆかりのピッティ宮殿という広大な屋敷があり、その敷地にあるボーボリ庭園を上へ上へと登ると天上庭ではこのようなパノラマがひろがっています。…

橋と漁港

今春のスケッチブックから これをもとに室内で描きました。 <22×25 ランプライト紙>絵の具:マイパレットの13色、ウィンザーニュートン。 少し前に描いた鐘楼のあるお寺の境内からの眺望で、左に小さく見えるのは瀬戸大橋です。眼の状態が良くないの…

草むら

<25×17 ラングトン紙> 散歩道の途中で見たグラジオラスほか、桔梗やコスモス。奥は大きな木の茂み。野生化した草花はひょろっと細身で涼やかでした。 短時間しか手元作業ができないので、絵もブログも簡略になりますが、スローペースで続けたいと思っ…

デッサン/頭部

時々は基本の振り返り。鉛筆デッサンをする。 あまり正確にできてないけど、練習ということで。 今、目に心配を抱えていて、細かいものを見たり、太陽光やブルーライトを浴びたくない心境です。パソコンやスマホも控えて、絵を描くのも短時間にしています。 …

スマートウォッチをつけて外へ

格安 スマートウォッチを買った 腕時計をしなくてもスマホがあれば、ほぼ支障がないので、ずっと時計をしないでいました。(あるのはあるんです、高級な時計が1個。でも電池が切れているし、困窮時には現金に替えられるようにと、ほぼ使用せずタンスの肥や…

橋 

曇りの日、河口にかかる橋 <25×34 ランプライト紙> 車の往来が多く狭い路肩は危険で、数分の立ちスケッチもできそうにない場所。それでもここは興味深くて、ずっと描いてみたいと思っていた。見慣れた風景なので、写真をもとに家で描いてもなんとかな…

ジニア

ジニア・エレガンス種 派手でない鈍い色味のジニア(百日草)を、3本ですが植えています。庭でそれをスケッチしていましたが、今日は晴天、あまりに光が強すぎて目に悪いため、途中から部屋に入って仕上げました。 <27×22 ラングトン紙裏> 失敗した紙…

変わり目

季節の変わり目、運の変わり目、時代の変わり目 変わり目に関連する言い回しには、節目・分け目・境目・ターニングポイント・危機・難局・山・クライシスetcありますね。 最近の社会情勢は、コロナのパンデミックに始まりロシアの軍事侵攻まで、世界中が大き…

バラが咲いた

雨が降り、日毎に成長する木や花。 このところ庭改造に燃えて絵がおろそかになり、さすがにこれではいけないと危機感が増して来ました。描きたい気持ちになるのを待っていても、何時になるかわからない。無理にでも手を付けなくてはと、恐るおそる描きました…

神秘的で不安な絵

今年は花粉の飛散が多いのか、外へ出ると速攻で鼻と目が反応します。どんなに風が気持ち良くとも、日向がうららかでも長居できません。それを口実に絵がストップしていますけれど。また、描けるときに描きましょう。 前回の油彩画と同じ人形をモチーフにした…

草取り

絵を中断して、家周りのことに時間を費やしています。 まず、ヒメイワダレソウのことを。家屋の横の通路に自然に生えたものですが、背丈は低いし見た目も可愛らしいので、雑草除けのグランドカバーにちょうど良い具合だと、喜んで放置していました。が、これ…

いちごさん

あまおう・紅ほっぺ・ゆめのか、、 苺ブランドは色々あれど、苺に個性を見出すのはなかなか難しい。これは佐賀県産の”いちごさん”。描くために並べたり観察したりして、食べる頃には鮮度がおちてしまいました。 苺 <25×34> ランプライト紙 苺を描いた…

三月になれば

確定申告と花粉症がやってきます 三月三日。近所の観光スポットでは「雛めぐり」イベントの垂れ幕が、その側を流れる橋の欄干に掲げられ春の到来を思わせます。 今日は税務署で確定申告を済ませ、耳鼻科に回って花粉症の薬、フェキソフェナジンを処方しても…

スーパーの産直野菜売り場で、マゼンダの色合いに惹かれ思わず手に取った蕪。絵のモチーフに使った後はソーセージやセロリと合わせてコンソメ煮にしました。 蕪 <34×25> ランプライト紙 このところ混色やら明暗やら、頭ばかり使って絵を描いていたので…

白い色

私の透明水彩の習得は、主に書籍に依るものです。興味深い本を数冊、手元に置き、書かれてある内容を実践しています。一冊の本を信頼し、そこに書いてある項目を順を追ってやっていけば、自分であれこれ計画するより、余分な労力をかけず、系統だった学習が…

暗い色

暗部こそ鮮やかに透明であって欲しい 今取り組んでいるのは、パレットの13色の絵の具で、濃く暗い色をつくることです。技法書によれば、純粋な顔料の絵の具であれば、輝きのある生き生きとした力強い暗色を作れるというのですが、絵の具に違いがあるのかと…

庭作り

絵の描けない日は、庭のことを書こう。 6年ほど前に、家の南側の人目につかない場所を、プライベートな空間にしようと自力で庭づくりを計画しました。真砂土の地面の土改良から始め、割れ石を敷いて園路を作り、継ぎはぎのレンガで花壇を仕立て、レイアウト…