風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

蔦を描くには

樹木の描写は難しく、立木一本を描くにも難儀するのに、壁一面の蔦となるとさらに難易度は上がる。

蔦壁がレトロな喫茶店

f:id:cazenomici:20210919211853j:plain紙:モンバルキャンソン・F3 
絵具:ホルベイン

エル・グレコ、大正末期の建物です。小雨が降ったり止んだりで、窓から橙色の灯が透けていました。天候と人目が気になって現場でのスケッチはできず、家で描きました。
壁面の蔦の葉をどう現すかーー。
試したのは”スパッタリング”、筆を軽くはじいて紙の上に絵の具を散らす技法です。
本と動画の見よう見まねで覚束ないのですが。これも練習、やってみます。
最初は恐る恐る、一度上手くいくとそこから調子づいて全面展開、という具合。ちょっとやり過ぎたかな?
片手の指だけではじくのは上手くいかなかったので、もう一方の手に筆を持って、それをトントンたたくようにして落としました。

スパッタリング技法で思ったこと(素人の感想)

  • 筆の太さと飛沫の大きさは比例する。
  • 筆に含ませる絵の具の量は気持ち多めに。少ないとほとんど落ちない。
  • 飛沫の飛ぶ位置と大きさの予測ができない。
  • 躍動感は出るが、作為的にもなる。

💡狙ったところに落とすにはどれほどの訓練が必要だろうか?

色鉛筆を買った

アマゾンで注文していた色鉛筆が届きました。
DERWENT(ダーウエント・英国製)のドローイングペンシル24色セット。
さっそく使ってみましたが、色味が独特で、シックというか地味というか、英国の気候風土に由来した色調なのでしょう、トーンが抑えられ、くすんでいます。
何とも、ノスタルジック。

用途は考えず「あったら良いな」くらいの気持ちで買ったから、誤算というわけでもありません。この色調を生かしてどんな絵が描けるだろうかと構想は広がります。