風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

公園のジュリアン君

散歩〜スケッチ

数日前、穏やかな陽気に誘われて、一人スケッチに出かけました。
近隣の散歩道は、平日の午前中は人影もなく、道の両脇に咲いている花々に吸い寄せられるように近づき、触れたり匂ったり。左右にふらふらと蛇行しながら気の向くままに歩き、

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途中、園芸店に立ち寄り、色のまばらな店先を覗いて、新しい苗を物色。
そして、普段は通らない道沿いの河口と思われるほとりに、朽ちたトタン壁の古い建物を発見して、絵になるだろうか?としばらく眺めたり。
20分ほどの散歩でも、興味を引くものが色々と目に入ります。

木立ちの模写と、風景の習作

スケッチに先がけて、今回は樹木の模写をしました。

模写 ⑤木立ち、主に茂み <25.2×21.5cm>

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葉の色を重ね過ぎ?
止め時が判らず、気付いた時にはもう遅い😱

 さて、公園は人があまりいないことを願っていたのですがーー。
春休みだったんですね。
小さいお子様連れ家族や、運動をする若者など、予想外に多くの人がいて、「アラ、どうしよう。」と一瞬ひるんだのですが。

幸い、私の陣取る場所は公園の隅で、あまり人気のない所です。
木々の間に小さな彫像があり、一般には目につきにくいのか、寄ってきたり、立ち止まって見たりする人はあまり居ません。
辺りを伺いながら、こそっとスケッチブックを取り出し、静かに描くことができました。

木立と彫像・ジュリアン君 <30×22cm>

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紙:muse 
絵具:ホルベイン文房堂
所要時間は、スケッチ30分、着彩3時間。

”木立を描くのは難しい” という課題が、またひとつ見えて来ました。

余談ですが

この彫像の名前は「ジュリアン」君。
1959年、地元の商工関係の視察団がベルギーへ行った際、買い求めた小便小僧だそうです。

小便小僧はベルギーが発祥の地。祖国が戦火の際に、仕掛けられた爆薬導火線の火を、自分のオシッコで消して危機を救ったと言われている。

昭和の時代、この像は街の商店街の入り口に建っていて、シンボル的な存在だったのですが、商店街が衰退し、アーケードが取り壊され、通りが〇〇ストリートと名前を変えるうち、いつの間にか姿を消していました。
公園で再び目にしてからは、昔馴染みが戻ったようで懐かしく、いつか絵に描こうと思っていました。
なかなか実行できず、昔描いたと思われるスケッチが一枚だけ。

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鉛筆スケッチ いつ頃描いたか不明。 

形は小僧さんのままでも、彼はもう還暦を越えていて、今はあちこちに欠けや痛みも見られます。いつまで立ち続けられるのか、彫像と自分を重ねながら時の経過を感じずにはいられません。これからも折々には、この小さな友に会いに行こうと思っています☘️