風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

ウォームアップ・鉛筆画

感覚を取り戻すために、クロッキー紙に鉛筆でいろいろな線を引いてウォームアップしています。
直線をまっすぐ引くことの難しさ。まん丸もまた然り。
何回も繰り返し練習して手と腕の感覚を鍛えるほかありません。
気長に少しずつするのが良さそうです。

今日は手慣らしの後、その勢いで鉛筆画を描いてみました。


先日、コンポジションを描いた紙の余白利用です。

 

シメオン・シャルダン 「羽根つき遊びの少女」の模写。
(画像が暗くて見にくいです^^;)
シャルダンは静謐な静物画の方がよく知られているかもしれません。

できれば、1日のうち5分でも机に向かおうと思っています。

 

ウォーミングアップ

庭の紫陽花をスケッチ。

 

葉がどうも難しい。
30分くらいで、行き詰まってやめました。


ダメな出来でも自分の能力を認めるという点で役立ちます。

花の部分だけ、コラージュに使ってみようと切り取りました。
(コラージュなんてしたことないけど)

 


ウォーミングアップすることが目標だから、
今日それはできたと自己肯定して終わりました。

 

小さなことをする

また突然の気まぐれのように発作が起きて、戻ってきました。
何か創造したい。自分を喜ばせたい。

と言って、いきなり何かを描くことは難しいので、色遊びのようなことで取っ掛かりを作ります。


3原色による色のコンポジション

赤系と青系

 

黄系と濁色系

 

赤系

始める前の決めごとは

  1. 気楽に
  2. 自由に
  3. やり直しはしない
  4. 長い時間頑張らない

久々の白い紙に対する恐れをなくすことが必要でした。
これらのことを頭におき、その通りに淡々と進めていったおかげで、思った以上に楽しい作業になりました。

小さなことではありますが、やって良かったと思っています。

 

欲しい絵の具が買えない

一年余り絵を描いていない間にインフレが進み、急速に身の回りのものの価格が跳ね上がったのは切実に感じていましたが、それは画材にかんしても例外なく影響していました。

私が使用している絵の具は主にW&N社のものです。その中で、オーレオリンは一番に筆に取る黄色で、これに赤や青を足して欲しい色を造っていました。
先日久々に絵の具を点検し、残り少ないこの黄色を補充しようとオンラインショップを当たったら
え?? 〜〜廃盤〜〜 ですと。製造が中止されているんですね。

いつの間に・・・。
3原色の混色がようやく分かり始めたところなのに、その基本色が手に入らなくなるとは思いもよらず、ガックリです。

調べればシュミンケ社にオーレオリンイエローなるものがあるも、5㎖の小さいチューブが2千円超、それより少し安価なものがラウニー社から1300円台という高価格で、これまた目を疑うばかり。
失敗して捨てる量も多い初心者には手が出るものではありません。
というわけで今、なるべく安価で代替になりうる黄色を探しています。

かくも些細な事情で、「世の中は絶えず変わりつつある」ことを実感させられました。

 

西日の当たる曲がり角を描いてみる

<モンバルキャンソン F3>

💡  思わぬ硬い方向へ行ってしまった。

 

風立つ日、廃駅にて

水彩画を再開しました。
やっと、です。

一年も休んでしまったため、手際は悪くいさぎよく色を置くこともできないけれど、また少しづつ描いていければと思っています。

廃駅のホーム

<F4 ラングトン紙> 

軽便鉄道の駅跡地でスケッチし、着彩は家で。
水彩絵の具では白い花を描くのは難しく、風に揺れるコスモスは描けずじまい。

食事のこと・ 電気圧力鍋

夏頃より胃腸の具合が悪く食生活の見直しを始めました。その経過のメモです。

ー9月某日ー
炊飯専用で使っていた電気圧力鍋の付録のレシピには、蒸し物、煮物、炊く、茹でるなど 約80種の料理が載っています。 これを使いこなそうと手始めに「ぶり大根 」を作る。

 

材料と調味料を内鍋に入れ
蓋をし 圧力調理 10分
蓋を取って 煮込み 5分 で完了。

感想は色味ともに濃いが、魚の臭みが無く大根は柔らか。

思った以上に美味しかった上、鍋に調理を任せている間に他のことができるし、後片付けの洗い物が(内鍋と蓋を洗うだけで)少なくて済みます。
これを機に圧力鍋を使っての料理が増えました。

近況

久々に更新します。

今日は年度末の週末ですね。
仕事をしていた頃はこの日が大きな区切りであり、公私ともに新旧入れ替わりの中で、多忙を極めていたことを思い出します。

今も昔も、私にとって春は、”花粉症”に悩まされる季節でもあります。
外出はなるべく控えなければなりません。
それでも、家にいて窓の外の木々や草花、近隣の家並み、山の端、空の様子など飽くこともなく眺めていられるのはーーー現役世代の方々には、社会保障費やそれ以外にも負担をかけることを思うと、心苦しくありますがーーー申し訳ないほど嬉しいものです。
そして読書も。
誰にはばかることもなく、好きな本をゆっくり読めること。
1日に20ページほどしか進まないこともありますが、注釈と本文を行ったり来たりしながら、ときどき辞書も引いたりしての遅読。
特に「古典」と呼ばれるものをなるべく深く味わいたいと、年齢を経て思うようになりました。
絵は残念ながら描けていません。

 

ミモザ<部分>  水彩画

2年くらい前、通信講座で描いたもの。
1回きりの講座で、お手本は写真でした。
「自分でセッティングして描かなければ意味がないのでは」とその時思ったものです。

ミモザの花は好きなんだけど、花粉が結構鼻につきます!

絵の探し物

以前、雑誌で目にして心強く惹かれた油彩画があります。 またいつか ゆっくり見る機会が来るだろうと、タイトルと作者名だけは忘れぬよう頭の中に置いていました。

⇩ ⇩ ⇩

タイトル 「サン・マメス六月の朝」
作者 アルフレッド・シスレー

タイトルも作者名も忘れるはずもありません。特徴ある地名、それにアルフレッド・シスレーは大好きな画家の一人です。
シスレーはモネと同時代の印象派の画家。風景画では日本でも広く知られているから、探すのに苦労はしないだろうと鷹をくくっていました。

ところが、
最近になってやっと重い腰があがり、この絵の追跡を試みたところ、タイトルから上がってきたのはなんと、記憶とは全く違う別の絵だったのです。

mamma mia!

記憶のそれは
ーーー古いヨーロッパの村の一コマと思われ、坂道が画面中央でV字に折れて下り、傍らに箒を持った人物が一人立って居る。全体は褐色の濃淡でまとまり、早朝の凛とした空気感が漂う絵ーーーでしたが。

 

実際の「サン・マメス六月の朝」はこちら ウィキメディアより)


雰囲気は相似しており、これはこれで見惚れてしまう。
しかしこの絵は、日本のアーティゾン美術館の収蔵品です。今までそれに気づかなかったのは我ながら不甲斐ない。

いったい、私が見たものは誰の何という作品だったのだろう?
画風はシスレーそのものだったけれど。。
シスレーの作品を、書籍や画集やネットなどで、隈なく調べてみても記憶の絵は上がってきません。カミーユピサロやモネも当たりましたがそれらしきものは無し。

当時の記事が誤りだったのでは?などと疑念が湧いたりもしました。が、おそらく私が 紙面で"題を見間違えた”のでしょう。

今はもう探すのは止め、謎のままでも自分の頭で思い返せるならそれで良い!と思っています。
万が一遭遇した時には、描いていた印象と大きく違っていて、案外拍子抜けするかもしれない、とも考えられます。


熊野神社参道 <F20>

シスレーの後に並べられたものではありませんが💦
30年以上も前、油彩ではじめて描いた風景。神社を描きに行ったのに、途中のありきたりな景色に惹かれてこれを描きました。その頃から坂道には思い入れがあったようです。
未熟な絵だけど、加筆・修正せず取ってあるのは、初心を思い起こさせてくれるから。