風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

独学+α

新しい風が吹くように

4月、私の生活にも少しの変化がありました。
パート仕事を週3日に減らしたこと、
太極拳を本格的にやろうと決めたこと、
市立美術館の水彩講座を受講すること、
・・・たわいもないことばかりですが。

このうち、3つ目の”水彩画の講座を受講する”については、やや迷い、内心は今も複雑です。
水彩画を独学で習得しようと思い立ったのは今年のはじめ。

  • 自分の目指す画風の見極め→ 書物を入手→  模写から入る。
    そして、この模写
    の効用を生かしつつ、
  • 習作を描く→  問題点の抽出→ 修正 →  オリジナル作品へ応用

と、自分流のマニュアルを作り、実践しているところです。

基本的な技術を覚えることと、画材に慣れることも含み、今はまだこの段階を脱した状況ではありませんが、いつまでこれを続けるのか、今後をどう進めるか、頭の中で模索、逡巡しています。
模写は長く続けるべきでは無く、どこかの時点で次の段階へ移りたいと考えています。
さらに、一人でやることの疑問やデメリットも見えてきました。

  • 習得した知識や技法は、果たして、正しく理解できているのか?
  • 客観的な目がないと、自分の欠点に気づきにくい。
  • 自己満足に甘えれば、進歩がない。
  • モチベーションを維持するためにも、情報収集や他者との関わりが必要では?
独学+α が欲しい

これらの打開策となるアイディアを思案中、新年度から始まる市立美術館の水彩講座の募集記事が目に止まり、申し込みました。
初心者優遇のようで、すんなり受講が決まりましたが、、。

講座を受講することは、”独学”の定義にはそぐわない気がします。
それは、自分の建前から逸れることで、言動が一致しないことになる、と。

が、上達することが目的で、その方法や過程は、紆余曲折あって良いのだとも思います。

書物から得た知識が正しいものであれば、実際の講座で実践することにより、確証が得られます。間違っていれば修正の機会となり、いずれも有効な結果になるはずで。

  • 習得 → 確認 → 定着

この”確認” の部分を、講座に頼った次第です。
公の主催なので受講料が格段に安く、9月初旬までの半期で終了ですし、個人塾のような師弟関係では無いと思われるのも、気が楽です。

こうして4月から始まった水彩講座、内向きな生活を続けていた私にとって、人との交わりは少し負担に思いますが、久々に新鮮な風を吸っています。

水彩講座での作品

トマトとアスパラ <20×24>f:id:cazenomici:20210422124019j:plain紙:muse
絵の具:文房堂ホルベイン
片付けが始まる前の7〜8分の間に描いた。


麦とサザエ <20×27>f:id:cazenomici:20210422124048j:plain
紙:不明(講座で配布されたもの)
絵の具:シュミンケ・アカデミー
所要時間:2時間

2時間かけて描いたものと8分のもの、どちらがうまく行ったかというとーーー
後の方なんですね。どんな状況の時にうまく描けるのか、自分でもわからない。
麦とサザエは、「描きたい!」と、思って選んだのですが、配置の段階から思うようになりませんでした。 

昨日、4都府県に緊急事態宣言が発出されることを聞きました。
始まったばかりの水彩講座も、あるいは早々に中止になるかもしれないです。
今日は午後から講座で”水張り”をする予定。せめてこの作業だけでも身につけたいので、気合を入れて習って来ようと思います。