風の道アートDiary

人生後半、描きたいものを、心より

鉛筆デッサン/自分の手を描く

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クロッキー帳、2B鉛筆使用
所要時間:各15分くらい
鏡を置いて、映った自分の左手を描きました。右手のように見えるトリックです。

水彩の本

図書館で水彩画の入門書を借りて読んでいるうち、これはと思う1冊がありました。
読書はもっぱら図書館を利用するので本を買うことは稀になりましたが、この本はじっくり何回も読みたいと思いネットで購入しました。
”水彩で描くポートレート”(メアリーホワイト著)です。
日本人作家による入門書では、「にじみ」とか「ぼかし」などの技法を大々的に取り上げ、初心者向けに手っ取り早くそれらを習得するべく解説しているものが多いのに対し、この本では水彩画の歴史から用具、技法、制作に必要な知識などがバランスよく書かれています。
先だって、湖や木立の模写をした時に、ドライブラシができないことを反省点としてあげました。けれど、今必要なのはそれではないと感じていました。優先順位からするとそれはもっと後でいいのです。
「初心者が知る必要のある彩色の基本は、ウォッシュ、グレーズ、ウエット・イン・ウエットである」と、この本には書かれていました。読んでいて腑に落ちることが多く、私の求めている答えが明確に表されています。絵を描くとはどういうことか、哲学的な思考も頷けます。
ただし、タイトルにもあるように人物画が主ですから、作例写真に風景や静物の占める割合は少ないです。数多ある風景スケッチの入門書などとは傾向が異なっていますが、いずれも根本は共通しているもので、どの分野でも十分役立つと思われます。